志度魚市について

まだ夜も明けきらぬ早朝3時。何艘もの漁船が志度湾の南端を目指す。向かっている先に見えるのは、船着き場を照らす明るい光と工場のように大きな建物。そこが、香川東部では有数の水産市場「志度地方卸売市場」である。志度地方卸売市場を経営するのは株式会社志度魚市。毎朝3時頃〜5時過ぎまでに市場に持ち込まれた水産物をセリにかけて売りさばいていく。市場は地域の水産物を集め、またセリを通じて適切に分配していく役割がある。水産物流通の要といえる存在である。特に志度地方卸売市場は、県内最大の水産市場である「高松市中央卸売市場」が休みとなる水曜・日曜にもセリが行われるため、香川東部の漁業従事者にはなくてはならない存在となっている。

水揚げ

瀬戸内の幸ここに集まる。
志度地方卸売市場には、県内各地から漁船が集まり、毎朝、何種類もの水産物が水揚げされている。

 

水揚げ

波が穏やかで、カキの養殖が盛んな志度湾のほぼ南端に志度地方卸売市場はある。夜明け前、志度の街が静かに寝静まっている朝3時から市場に光が灯り、受け入れの準備が始まる。四季折々の瀬戸内海の恵みを積んだ漁船が、この場所を目指してくる。

セリ

本気と本気がぶつかる時。
朝5時半になると市場の空気が変わる。セリが始まるのだ。独特のかけ声が飛び交い、買い付け人同士の真剣勝負が行われる。

 

そろそろ夜が明ける5時半頃よりセリが始まる。セリの直前には買い付け人が集まってきて、市場の熱気は一気に高まる。大量の魚を次々とさばくセリでは、何よりスピードが大切にされる。聞き慣れない専門用語と合図で、あっという間に値が決まる。

出荷配送

市場のおいしさそのまま
セリの終了と共に、市場の外は少し慌ただしくなる。何台ものトラックが並び、セリ落とした魚を手際よく出荷していく。

 

セリが終わると、さっきまでの興奮は嘘のように静まり、市場の中は落ち着きを取り戻す。どの買い付け人も、出荷のための作業を手早く行う。トロ箱に海水を入れたり、氷をしきつめたり。鮮度を保つための工夫を施し、トラックに積まれていく。

店舗納品

おいしさを食卓に届けるために。
市場からそのまま直送される魚を受け入れる「きむら」各店でも、お客様においしさを届ける工夫を重ねている。

 

店の開店前から、「きむら」の各支店では魚の到着を待っている。お客様においしさを届けるため、とにかく鮮度に気を配り、届けられた魚を素早く店内に運び込む。

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